実際、私や娘が、孫娘を通じて体験したことを、孫娘の目線から、
童話にしてみました。(名前等は変えています。)
みさきちゃんは、いつもねんねのお部屋のベッドで、パパとママと、お兄ちゃんの
ひろきくんと寝ています。
ある朝、起きるとねんねのお部屋には、誰もいません。
泣きながら「ママ~」と呼ぶと、ママが飛んできて、
「みさきちゃん、お着替えをして、ばあばのおうちに行くよ」
と、言いました。
みさきちゃんは、<わ~い>と思いました。ばあばのお家には、ばあばとじいじが住んでいて、みさきちゃんは二人とも大好きだったから。
パパと、ひろきくんと、みんなで、車でばあばのおうちに向かいました。
ばあばのおうちの玄関に座って、お靴を脱いでいると、げた箱の上に置いてある、
ポトスの植木鉢の横に、大好きなじいじが、立ってにこにこ笑っていました。
みさきちゃんは、じいじに向かって手を振りました。
すると、ママが不思議な顔で見ていたので、
「じいじだよ!ママ」
と、言おうと思いましたが、みさきちゃんは、まだ1歳と6か月なので、ちゃんとお話が出来ません。
なので、もう一度、じいじに向かって手を振りました。
そして、奥のお部屋に入っていくと、ばあばと、ママのお兄さんのゆうおじちゃんがいました。
見ると、ベッドにじいじが寝ていました。<あれ!じいじはさっき玄関で笑っていたのに、おかしいな>とみさきちゃんは思いました。
すると、ひろきくんが、
「じいじはしんじゃったの。」と、泣き出しました。
実は、みさきちゃんのじいじは、昨日の夜遅く。入院していた病院で、ばあばと、ママと、ゆうおじちゃんが見守る中、亡くなったのです。
みさきちゃんは、病院にお見舞いに行ったとき、していた様に、じいじにタッチしようと、手を出しましたが、ベッドのじいじは、静かに眠ったままでした。